AKIRA |
DVD
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<あらすじ> |
1988年、関東地区に新型爆弾が使用され、第3次世界大戦が勃発した――。2019年、ネオ東京。金田をリーダーとするバイクの一団は進入禁止の高速道を疾走していた。しかし、先頭にいた島鉄雄は突然視界に入った奇妙な小男をよけきれずに転倒、負傷する。小男と鉄雄は直ちに現れたアーミーのヘリに収容され飛び去ってしまった。翌日、鉄雄を捜す金田は、少女ケイと出会う。彼女は反政府ゲリラの一員で“アキラ”という存在を追っていた。その頃、鉄雄はアーミーのラボで強力なクスリを連続投与され、不思議な力を覚醒し始めていた…。 |
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<ストーリー解説・感想> |
『スチームボーイ』の公開で、ようやく大友克洋の作品に興味を持ったのだが、正直言って『スチームボーイ』よりもこの『AKIRA』の方が完成度が高いし、面白い。スティーブン・スピルバーグやリュック・ベッソンといったハリウッドの名監督も絶賛しているこの作品は本当に凄い。今でこそ、当たり前の映像表現ではあるが、これが約16年前の作品であるから驚きである。現代のSF映画のすべては、この作品が原点であると言っても過言ではない。特に最後の都市崩壊のシーンは圧巻である。
ビジュアルもさることながら、劇中音楽も独特の雰囲気をかもしだしている。猫の泣き声にも似た不気味な音楽(鉄雄が人形に襲われるシーン)や、エンディングクレジットの木琴のリズム音楽はとても印象的。ビジュアルとサウンドのコラボがうまくいっている。『スチームボーイ』は、さすがに大衆向けに作られたものゆえに、過激な描写ができなかったのがネックだった。
もっとも、ストーリーにいたっては、少し不可解な点が残り、中途半端に終わった感が否めない。ラストは、もう少し書き込んで欲しかったところだ。『スチームガール』よりも『AKIRA』の続編が見たい。
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笑い:★★☆☆☆
感動:★★☆☆☆
技術:★★★★★
ストーリー:★★★☆☆ |
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